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SFDC:Salesforce導入の流れ - Part 4

Salesforce導入の流れのPart4です。前回はアプリケーション周りを準備してユーザにとって必要なタブが表示されるところまでやりました。今回も見栄えに関する設定を行います。

Lightningページの設定

オブジェクトに項目を追加したりページレイアウトを設定する前にLihtningページの設定を行い見栄えを整えます。初期の設定では下記のようになっています。

デフォルト設定のレコードページ

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デフォルトでは関連リストがメインで表示されていますが、ユーザが一番確認したいのはレコードの詳細情報ですので、下記のように設定を変更するのが良いと思います。

カスタマイズ後のレコードページ

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画面左側に詳細情報、画面右側に活動と関連リストそしてChatterフィードを表示します。詳細情報を参照しながら活動やChatterのやりとりを行えるように方向付けしておきます。


尚、関連リストに関しては関連リストのクイックビューを画面上部に配置してそちらからアクセスするを基本とするのが良いと思います。下記のようにマウスを当てるとポップアップでデータ一覧が表示されます。より詳細に確認したい場合はすべて表示のリンクからアクセスできます。

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商談など他のオブジェクトも同様のレイアウト設定を行います。パスの表示やオブジェクトによってはベースから離れすぎないようにコンポーネントを追加すると良いと思います。

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オブジェクトによっては活動や関連リストの情報がなく、詳細情報のみのレコードがあると思います。そうした場合は無理に2列のレイアウトにこだわらず見やすい形に表示します。例えば商談商品オブジェクトの場合などです。
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オブジェクトごとに詳細情報の位置が大きく変わったりするとユーザが使い慣れるまでに負担が大きいので、可能な範囲で共通の配置になるようにすると良いと思います。ただし、リードやケースなどで業務的な使いやすさを優先すべきときにはそちらを優先しましょう。

ホームのレイアウトについて

ホームのレイアウトの忘れずに設定しましょう。個人的なオススメは下記のような配置です。
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画面左側にChatterフィード、右側に行動、ToDo、未承認申請一覧を配置します。この形をベースに必要なコンポーネントを配置していくのが一番綺麗だと思います。特にChatterフィードについてはログイン時点で表示されるようにします。基本的にはChatterタブからやりとりを確認していきますが、ユーザがChatterタブに優先してアクセスすることはあまり多くないと思います。ログイン時点で気軽に直近のやりとりを確認できるようにすると使われやすくなる印象です。
※ホームのタブ切り替えも必要にならない限りは積極的に使われないと思います。(..自分で使っててもそうでした。)

モバイルアクセスの考慮について

Lightningページの設定ですが、PC環境だけでなくモバイル環境からのアクセスも考慮しましょう。2つの環境をそれぞれ用意しておくおことで必要になったタイミングにスムーズに検討を進められます。(検討開始時に未整頓のレイアウトだと使いづらい印象を植え付けてしまいます。)


あくまで現時点では...ですが、個人的にはメインの詳細情報はデフォルトで表示されつつ、関連リストやChatterフィードはタブコンポーネントの中にセットしておくのがキレイじゃないかなと思っています。

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モバイルレイアウトも考慮することでコンパクトレイアウトやページレイアウトの並び順について自然と意識できるようになります。

まとめ

今回のPart 4ではLightningページの設定について紹介しました。「プロファイル」「アプリケーション」「Lightningページ」の設定を行い、見た目を整える部分から手を付けました。業務に合ったシステムにするための設計を始める前に画面をキレイにすることでSalesforceの利用イメージが持ちやすくなり、どのように設定していくかの話し合いがスムーズになると思います。