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SFDC:Salesforceのイベント『TDX TOKYO』を見に行きました

Salesforceのイベント『TDX TOKYO』を見に行きました。場所は東京駅の近く東京国際フォーラムでの開催でした。


サンフランシスコで開催されたイベントの日本開催版の開発者カンファレンスとのこと。AI系の製品と新機能の話を中心にセッションが用意されています。


会場雰囲気こんな感じ。


見に行ったセッション

次のセッションを登録して見に行きました。

[KN] 10:00~11:30
基調講演 : Become an Agentblazer. Build Agentforce Companies.

[3-1] 12:30~13:00
Agentforce for Security 最速キャッチアップ!開発者・管理者だからこそ知っておきたいAI Agent 時代のセキュリティ戦略

[1-2] 13:30~14:00
Agentforce最新ロードマップとIT戦略 〜次世代エンタープライズAIをどう活かす?

[3-3] 14:30~15:00
AIの力を最大化!Data Cloud x Salesforce Platformで効果的なAIアプリ開発を

[2-4] 15:30~16:00
生成AIを素早く安全にビジネス活用!ローコードAI開発プラットフォーム〜Salesforce Platform

[3-5] 16:30~17:00
AI活用最前線!Heroku×Agentforce開発術

[Closing] 17:15~18:00
AI時代の開発組織~エンジニアの未来を決める分岐点~

基調講演

Become an Agentblazer. Build Agentforce Companies.

基調講演はSalesforceがAIに力を入れていることと、その理由の説明から始まって注目の新機能の紹介的な流れ。


reMarkable社の事例紹介。

reMarkable - The future of paper is here | reMarkable


開発者向けの話で『Agentforce Developer Edition』が紹介されていました。これでAPI機能をいろいろ試せるようです。


QRコードからのアクセス先はこんな感じ。

Developer Edition with Agentforce and Data Cloud - Salesforce.com


『Agentforce 2.0』の話。2DXと2.0は同じものかな。


検索したら昨年日本語記事でも公開されてました。

Salesforce、Agentforce 2.0を発表 制限のないデジタル労働力を生み出すプラットフォームを提供 - Salesforce


Agentforceでは設定したAI処理をフローと連携させることが可能になるとのことです。


AIの挙動ってどうなるのかわからないのが怖いイメージがあると思ったりもしたのですが、それはテスティングセンターという機能で挙動チェックできるようです。他のセッションを聞いて理解できたのですが、UI設定でテストデータなどを自動で作って結果を表示できるような感じになっているみたいでした。


昨年記事も公開されてました。

Salesforce、「Agentforce Testing Center」を発表 自律型AIエージェントの大規模テストが可能な初のライフサイクル管理ツール - Salesforce

Salesforceパートナー企業向けにAppExchangeに関する話もありました。


AI系機能は専用のAppExchnageサイトを用意して公開できるようになるっぽいです。


学習サイト「Trailhead」に関係した話も。モチベーション向上的な感じでAI系の学習を進めよう的な話がありました。


QRコード先はこんな感じ。

Agentblazer になろう: Trailhead で AI Agentforce のスキルを習得

最後にイベント内のセッションの紹介という感じ。


基調講演の話はだいたいこんな感じ。

11:30 から12:30

基調講演のあとの時間はミニシアター / ブースを見に行けるようになっていました。


ランチ。おにぎりとからあげおいしかった。

ミニシアター

ちょうど始まるところだったミニシアターのセッションを見ました。AppExchnageのLIMIS(エルミス)というサービスの紹介とIT部門でのSalesforce活用の話が聞けました。


Salesforceは主に、Sales Cloud (営業部門)、Service Cloud (サポート部門)、Marketing Cloud(マーケティング部門)などが中心に導入と運用が行われますが、IT部門などバックオフィス系でもカスタムオブジェクトとAppExchnage活用の幅があるので使っていきましょうという感じの話。


自分もカスタムオブジェクトや承認プロセスの仕組みを使ってSalesforceでいくつかの業務をシステム化して便利に使っているのでいろんな業務でのSalesforce活用できると思います。


紹介のあったAppExchnageのWebサイトはこちらと思います。

サービスマネジメントによる可視化、自動化、標準化を実現する|LMIS


ミニシアターはこんな感じ。

Salesforceブース

まだ時間があったのでSalesofrceブースを見に行きました。「Platform」「DataCloud」「Agentforce」「Security」「AppExchnage」「Slack」「Tableau」「MuleSoft」といったブースが出てました。


ちょうど空いた雰囲気だったPlatformのブースへ。AI機能のデモを見せてもらいました。


ちょうどほしいなと思ってた情報が聞けました。『見積依頼申請 × フロー × AI』という形でのデモです。


カスタムオブジェクトの申請データを作成 → ボタンクリックで画面フローを起動、AIが見積依頼に必要な情報 (どのサプライヤーがおすすめかなど) を表示してくれるので申請者は画面を見ながら、必要事項を入力。それで複雑な見積依頼の申請業務を進められますという流れ。商品数が多かったり入力すべき情報が多い場合のガイダンス的な使い方ができそうでした。


承認プロセスの設定をこれまでの標準設定で構築するのとフロー経由で構築するのはどっちがいいか少し迷っている部分があるのですが、これから先はフロー経由かも..とちょっと考えるきっかけになりました。

12:30~13:00

Agentforce for Security 最速キャッチアップ!開発者・管理者だからこそ知っておきたいAI Agent 時代のセキュリティ戦略

基調講演の次のメインセッション。セキュリティ系の話を聞きに行きました。基本的には基調講演の話をより詳細に聞けた形。基調講演で出てきたテスティングセンターの利用イメージはこのセッションの話で理解できたと思います。


デモ機能すごかったです。社内に登録されたデータでセキュリティリスクになるものをAIで抽出できるようなデモでした。(今回は問い合わせのやりとりの中で誤ってクレジットカード番号などを入力してしまっているものを見つける流れ)


見つかったリスクに対してケースデータを作成する流れにつなげるなどSalesforceの中で実現できる流れになっていて良かったです。(デザインはもうSLDS2をつかってた。それもチェックしないとかな。)


だいたいこんな雰囲気の話を聞くことができました。

13:00 から 14:20

次セッションまで間はブースの方へ。


話を聞けそうな雰囲気だったのでDataCloudのブースに行きました。設定まわりについて説明してもらえて使い方の理解が少し深まりました。Data CloudはSalesforceと他のシステムの情報からきれいな顧客データをひとまとめにするという感じの機能ですが、ひとまとめにしたデータは取引先とかで管理されるものだと勘違いしてました。データ自体は一度Data Cloud側の機能に保持されてそれを取引先責任者などに関連付けてして画面表示などができるという感じでした。


Contact Point Addressというような感じでDataCloudにデータが格納されるとのこと。他にEmailやPhoneなど標準で用意された格納する場所があるのとカスタムでも用意できるという感じだと思います。


AppExchnageブースも見てみようかなとミニシアターでセッションしていたLIMISブースに行ってみました。


IT部門向け業務にあわせていろいろ機能が用意されているみたいです。一からの開発ではなく、しっかり用意された管理の仕組みを必要とする場合は導入検討してみると良さそうです。


パンフレット。GrowwwingはLMISとは別のカスタマーサクセス向けのサービスとのこと。


あとはミニシアター側をちらっとみたりして次のセッションルームへ。

14:30~15:00

AIの力を最大化!Data Cloud x Salesforce Platformで効果的なAIアプリ開発を

メインセッション。Data Cloud関係の新しい機能の紹介などを聞けました。

15:00から15:30

ブースエリアをブラブラしました。このあたりは大きな話はなかった感じ。

15:30~16:00

生成AIを素早く安全にビジネス活用!ローコードAI開発プラットフォーム〜Salesforce Platform

開発者向けセッション。フロー関係のできることという感じでいろいろ参考になる話が聞けました。iPhoneのバッテリーがつきそうになったのと集中力がつきてのもこのあたり。


フローはメール送信とChatter投稿をやらせるくらいで複雑な処理はApex側に寄せるのが基本的にはいいと思っているのですが、こうしたデモを見ているとけっこうフロー側に寄せたほうがいいのかもしれないという気持ちも少しでてきました。作業ガイドコンポーネントとオーケストレーションフローを組み合わせて承認申請の仕組み構築というのは非常に良さそうでした。


他システム連携などフローで実現できることはどんどん出てきていました。

16:00~16:30

特にやることなく会場ブラブラしてただけ。

16:30~17:00

AI活用最前線!Heroku×Agentforce開発術

Herokuの最新情報気になってこのセッション登録してました。Heroku AppLinkという機能が登場しているみたいです。これによりData CloudやAgentforce関係の機能とHerokuを連携できるとのこと。

QRコードのリンク先はこちらにアクセスできました。

Heroku AppLink & Eventing Pilot Programs


リンク先のページを翻訳してみた結果がこちら。AppLinkでできることのイメージができました。

■Heroku AppLink&Eventingパイロットプログラム
このパイロットに興味を持っていただき、Herokuをサポートしていただきありがとうございます。あなたが私たちの製品開発の旅に参加できることを嬉しく思います。Heroku AppLinkとEventingのパイロットは、Herokuを使用してSalesforce/Data Cloudでアプリを接続および監視する最新のプレビューに関心のあるお客様が利用できます。
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■Heroku AppLink&Eventing
Heroku AppLinkを使用すると、HerokuアプリをSalesforceのAPIとして公開できるため、Agentforceのカスタムアクションだけでなく、flows、Apex、Data Cloudのアクションもより簡単に実行できます。Heroku Eventingは、システム間のリアルタイムデータフローを促進するため、管理、購読、公開を1か所で行えます。
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■ヘロクパイロットプログラム
フィードバックは当社の製品の成功に不可欠であり、世界中のHeroku開発者から情報を収集することを大切にしています。このプログラムに参加する参加者には、体験に関するフィードバックをお願いします。現在Herokuのお客様で、パイロットに登録したい場合は、Herokuアカウントに関連付けられたメールアドレスを入力してください。参加は無料ですが、選択は限られており、保証されていません。


17:15~18:00

AI時代の開発組織~エンジニアの未来を決める分岐点~

一番最後のクロージングセッション。Salesforce以外の観点、エンジニアにとってのAI活用についての話を聞くことができました。


TDX TOKYOはこんな感じでした。新機能系の話を確認できて良かったです。


Salesforceまわりの技術キャッチアップはTrailheadやYoutube動画など学習コンテンツが充実していてそちらでも十分調べたりできますが、こうしたイベントの場だとより情報収集と理解がしやすくなってると思うので、次回のイベントも楽しみにしてます。