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SFDC:Winter'21 リリースノートメモ③ - セールス

Winter'21のリリースノートのメモです。

High Velocity Sales

①Einstein コールコーチング

  • 課題とトレンド用語に関連するインサイトの表示
    • 2 つの新しい自動インサイト種別である課題とトレンドにアクセスできるようになりました。
  • 音声コールの共有
    • マネージャと営業担当は音声コールを他のユーザと共有できるようになりました。
  • コールコーチンダッシュボードの機能強化
    • 営業マネージャは、関連レコードでコールコーチングダッシュボードを絞り込めるようになりました。
    • 通話の再生を高速化して録音をより速く聞くことができます。
  • 音声コールレコードからの Chatter へのアクセス
    • 音声コールレコードに基づいて Chatter コンポーネントをデフォルトで使用できるようになりました。
  • 通話ハイライトメールで受信する情報の追加
    • 更新された通話ハイライトメールには、レコードタイプおよびより多くのコンテキスト情報が含まれるようになりました。
  • より多くの設定情報の表示
    • コールコーチングを設定するときに、より多くの情報とリンクを使用できるようになりました。

②セールスケイデンスにアクセスできるユーザの制御

  • 共有設定が可能になった。

③別の担当へのセールスケイデンスの対象の引き継ぎ

  • 進行中の対象を別の担当に引き継ぐ場合、セールスケイデンスからその対象を削除せずに対象任命先を更新することができます。

④対象の状況での作業キューの絞り込み

  • フィルタ機能が追加されて対象作業キューの絞り込みが可能になった。

⑤より構造化された作業キューで整理

  • 対象の状況に基づいて作業キュー項目をグループ化するサブリストを表示でるようになった。

⑥作業キューの検索条件をセッション単位で適用して作業に集中

  • 作業キューを絞り込んだ後に一旦タブを離れてから戻ってくると、最後に選定したセールスケイデンスのリストが表示されます。

⑦クリック発信先の番号の選択

  • レコードに複数の電話番号がある場合、営業担当は発信する電話番号を選択できます。(以前は自動選択)

⑧High Velocity Sales のその他の変更

  • 自動メールのユーザあたりの日次制限の導入
    • 新しい日次送信制限は、ユーザあたり 1,000 個の自動メールです。
  • セールスケイデンスの有効な対象に対する制限の導入
    • セールスケイデンスの有効な対象の制限は、組織あたり 150,000 です。(以前は制限は適用なし)
  • 各セールスステップで一時停止された対象数の表示
    • 新しい [一時停止された対象] 項目には、特定のセールスケイデンスステップで一時停止された対象の合計数が表示されます。
Sales Cloud Einstein
  • 商談スコアリングモデルの最適化
    • スコアリングモデルを微調整できるようになった。(特定の商談のみに絞り込み可能になった。)
  • 少ないデータで Einstein リードスコアリングを有効化★
    • データセットの量が少ない Salesforce 組織でも Einstein リードスコアリングを有効にできるようなりました。
    • これまで Einstein の準備状況評価では、過去 6 か月間で 1000 件の新規リードと 120 件のリードの取引開始が必要でしたが、すべての組織で Einstein リードスコアリングを有効にできるようになりました。
  • 名前を変更した商談項目表示ラベルに表示される主要な要因
    • 主要な要因は標準表示ラベルではなく、新しい項目表示ラベルを参照するようになりました。
  • 商談とリードスコアリングを設定するユーザ権限の追加
    • Einstein 商談スコアリングと Einstein リードスコアリングを有効または無効にするときに、「すべてのプロファイルの参照」権限が必要になります。
    • 以前は、「アプリケーションのカスタマイズ」および「すべてのデータの編集」ユーザ権限のみが必要でした。
  • Einstein 活動キャプチャで次のレベルへ
    • Microsoft Office 365 を使用している場合は、すべての Einstein 活動キャプチャユーザを一度にまとめて Salesforce に接続できるようになりました。
中核的なセールス機能

①商談

  • 変更された商談を一目で確認
    • 商談の設定で機能を有効可することで過去7日間に変更された金額と完了予定日が強調表示される。
    • ※Unlimited Edition の Lightning Experience に適用される。
  • 商談商品の機能強化★
    • 参照関係項目を作れるようになった。
  • Einstein 商談スコアリングの改善
    • スコアリングモデルの微調整があった。

②コラボレーション売上予測

  • 外出先での売上予測の取得
    • Android版モバイルアプリでもアクセス可能になった。
  • Lightning Experience の売上予測ページでの商談フェーズの更新
    • 売上予測ページで商談のフェーズ変更が可能になった。(インライン編集)

③エンタープライズテリトリー管理

  • 商談作成中にテリトリー割当ができるようになった。(以前は保存後に割当)

④注文

  • 新規の注文商品または編集された注文商品によって親注文が変更されると、トリガなどの処理が実行されるようになった。(以前はされなかった)

⑤中核的なセールス機能のその他の変更

  • ObjectTerritory2Association に追加された PK Chunking サポート
    • API を使用して ObjectTerritory2Association オブジェクトから大きなデータセットを抽出するときのパフォーマンスと信頼性が向上します。
  • 元のテリトリー管理の廃止
    • 元のテリトリー管理機能は Summer '21 で廃止される予定。
    • エンタープライズテリトリーに移行することが推奨されている。
生産性機能

①Einstein 活動キャプチャ

  • Microsoft Office 365 を Salesforce に接続する方法の増加
    • 今まではユーザごとの認証が必要だった。組織レベルでの認証が可能になり導入が楽になった。
    • メールデータの取得はサービスの利用規約に同意が求められる。
  • Salesforce と接続済みアカウント間のデータフローの制御
    • Einstein 活動キャプチャの設定を定義するときに、行動または取引先責任者のデータが Salesforce と接続済み Microsoft または Google アカウントの間で移動するのを停止できます。
    • 行動と取引先責任者のデータを Salesforce から接続済みアカウントの方向のみで同期できるようになりました。
  • メールインサイトを使用した見込み客または取引先責任者から要求を受けたタイミングの確認
    • 新しい要求インサイトにより、担当者はいつ特定のアクション項目があったかを確認できます。
  • 新規ユーザによるデフォルトの共有設定の変更の防止
    • Einstein 活動キャプチャのデフォルトの共有設定を [共有しない] に設定している場合、新規 Einstein 活動キャプチャユーザが変更するのを防止できます。
  • ユーザの設定への追加の簡易化
    • ユーザを Einstein 活動キャプチャ設定に追加するときに、最大 500 人のユーザが表示されます。(以前は100 人)
  • Einstein 活動キャプチャを無効にしたときの設定および構成の保持★
    • Einstein 活動キャプチャの無効化とリセットの動作が区別されました。
  • Activities ダッシュボードの拡張機能
    • 内部ユーザの取引先責任者レコードを作成すると、顧客活動はこれらの内部取引先責任者に対して積み上げ集計されなくなります。
  • 自動メールからの活動のブロック
    • ユーザが誤って機密情報を共有しないように、Einstein 活動キャプチャでは自動メールの返信を識別して共有を [共有しない] に設定することを試みるようになりました。
  • 内部活動を使用した活動タイムラインの乱雑化の回避
    • Salesforce では引き続きデフォルトの内部ドメインを [除外アドレス] リストに追加します。デフォルトの内部ドメインをリストから削除できなくなりました。

②メール操作環境

  • Lightning Experience での [空き時間を挿入] を使用したミーティング時間の簡単な調整
    • ミーティングの日取りを決めるためにメールを送信するときに、担当者は空き時間枠を含めることができます。
    • メール受信者が選択肢の中から選択すると、ミーティングが自動的に全員のカレンダーに追加されます。
    • ※High Velocity Sales、Sales Cloud Einstein、または Inbox ライセンスで「Inbox を使用」権限が必要
  • 最適なタイミングでのリストメールの送信★
    • リストメールをいつ送信するかスケジュールできるようになりました。
  • 新しい最大サイズ 35 MB での大きなメールの作成
    • 送信および受信メールの最大サイズが 25 MB から 35 MB に引き上げられました。
  • デフォルトのメールの文字コードを UTF-8 に変更
    • メールアドレス国際化をサポートするための変更。尚、基本はUTF-8を選択しておくのが良い。
  • デフォルトの送信エラーアラートを使用した取引先責任者およびリードの合理化
    • 不達処理を有効にすると、メールアドレスが同じすべての取引先責任者およびリードで送信エラーアラートが表示されるようになりました。

③メールテンプレート

  • 魅力的なメールテンプレートのインタラクティブな作成★
    • メールテンプレートビルダーを使ってテンプレート作成が可能になった。
    • ※「Lightning Content Builder へのアクセス」または「Content Builder の管理」権限セットを持つユーザが可能

④Salesforce Inbox モバイル

  • Salesforce Inbox ではメールとカレンダーが Salesforce と統合されます。


①Gmail™ インテグレーション

  • Einstein 活動キャプチャが有効な場合に Gmail インテグレーションから手動でメールを記録
    • 営業担当は Gmail インテグレーションから手動でメールを記録できるようになりました。
  • Inbox を備えた Gmail インテグレーションでの対応可能時間の挿入の改善
    • Inbox を備えた Gmail インテグレーションで、[対応可能時間を挿入] ウィンドウのスタイルが更新されました。

②Lightning Sync for Google★

  • 新規契約のSalesforce組織では利用不可。Einstein活動キャプチャに同等の機能があるためそちらに移行する。
Microsoftとのインテグレーション

①Outlook® インテグレーション

  • 古いバージョンの Outlook および Windows での Outlook インテグレーションのサポート継続
    • 2021 年 12 月末を期限に古いバージョンがサポート対象外となる。
  • Einstein 活動キャプチャが有効な場合に Outlook インテグレーションから手動でメールを記録
    • Gmailインテグレーションと同じ
  • Outlook インテグレーションでの共有メールボックスとカレンダーのサポート
    • 営業担当は、Outlook 共有フォルダと代理アクセスメールボックスから Salesforce にメールと行動を記録できるようになりました。
  • Inbox を備えた Outlook インテグレーションでの対応可能時間の挿入の改善
    • Gmailインテグレーションと同じ

②Lightning Sync for Microsoft® Exchange: 可用性の変更と必要な設定調整

  • Salesforce の新規のお客様は Lightning Sync を使用不可
    • Gmailインテグレーションと同じ
  • 一部の Microsoft Office 365 ユーザに必要な設定変更
    • Microsoft® は Microsoft Office 365® と Exchange Online での基本認証の廃止を 2021 年下半期に移動しました。サービスアカウントを接続方法として使用している Office 365 ユーザの場合、この時点で取引先責任者と行動の同期が停止します。
    • Einstein活動キャプチャに移行すること。

③Salesforce for Outlook: 一時的なアクセスの廃止の保留および復元

  • 2020 年 12 月に廃止される Salesforce for Outlook
    • 次世代製品である Outlook インテグレーションと Einstein 活動キャプチャの機能強化は引き続き行われます。
  • 2020 年 12 月より前にサービスが中断された場合のアクセスの復元
    • Microsoft® Internet Explorer® 11 (IE11) サポートの最近の変更により、Salesforce for Outlook ユーザは Salesforce for Outlook の廃止前にサービスが中断される可能性があります。
  • バージョン固有の Salesforce for Outlook リリースノートの検索
    • リリースノートの紹介
Salesforce CPQ と Salesforce Billing

①Salesforce CPQ: 商品のおすすめ、動的な見積項目、修正の改善

  • 見積品目エディタの商品のおすすめを使用した営業担当の売上増大
  • 見積品目エディタに表示される見積項目の動的な制御
  • 修正時のアドオン商品の販売、および過去の日付にさかのぼって有効になる修正の回避
  • ソリューションキットで CPQ と B2B Commerce を接続
  • 見積品目の番号項目の値が一意であることを確認する検証の追加
  • 使用量ベースの価格設定を使用する組織での注文商品を有効化する権限の変更

②Salesforce Billing

  • 顧客納入商品ライフサイクル管理を使用して顧客が購入した商品を把握
  • CPQ 見積を使用しない注文および注文商品の作成
  • Salesforce Billing オブジェクトの財務アクションに関する情報の収集
  • 請求期間に基づくキャンセルおよび修正の計算の調整
  • 請求期間に基づくキャンセルおよび修正の計算の調整
  • Salesforce Billing での外部承認済み支払の捕捉
  • 請求期間作成ロジックの更新
Sales Cloud のその他の変更
  • Salesforce Inbox の組織レベルのメール追跡設定の確認 (更新)
    • この更新により、Salesforce Inbox のメール追跡が無効になっている場合の矛盾が修正されます。