Salesforce World Tour Tokyo 2022のサイトでは一部セッションのアーカイブ版が公開されているので、Salesforce社の人がスピーカーのNet Zero Cloudに関係するセッションを見てみました。
セッション視聴メモ
セッションの概要
・Salesforce社の取り組み
・Net Zero Cloudの紹介 (最新のイノベーション)
・ユーザ事例
Salesforce社の取り組み
Salesforceは2021年に排出量ネットゼロを達成
6つの気候変動アクションプランを作成 (サステナビリティの優先項目)
・排出削減
・炭素除去
・一兆本の森林保全・生態系の回復
・教育・動員
・イノベーション
・規制・制作
当初はマニュアルで対応していたが専用のシステムを自社開発した。6ヶ月かかってた作業を6週間に短縮した。これがNet Zero Cloudになったとのことです。
EGSについて
ESGレポーティング
・資本へのアクセス
・顧客の獲得
・コンプライアンス
・レビュテーション
ESGにおけるデータ管理の重要性
・データを集めるのがESGの目的では無いが、ESGにおける一つの重要な問題。
という話を聞けました。
SalesforceのESGレポートについて
FY22 Salesforce Stakeholder Impact Report
・E環境
・S社会
・Gガバナンス
会計終了後、3ヶ月未満で発行。
検索したらWebサイトありました。
データは組織が直面するESGにおけるNo.1の課題
2025年までにGlobal2000企業の60%はデジタルサステナビリティチームを設置し、ICTプラパイダーが提供する分析プラットフォームを活用する。とのことです。
Net Zero Cloudの紹介
ネットゼロに向けて取り組む企業の一連の業務を一気通貫でご支援するソリューション。ロードマップ機能含めて6つの機能が用意されているみたいです。
1. Environmental Accounting
炭素排出量、廃棄物、水資源等の環境データのトラッキング
2. Insights・Actionability
分析、削減目標の設定管理、排出量 の将来予測、AIを活用した削減提案
3. Supply Chain Action
サプライヤーの連携と削減の推進
製品単位の気候変動インパクトの把握
4. Data Integration and Automation (ロードマップ機能)
スコープ1,2,3の算定に必要な各種デー タソースとの統合を自動化
5. ESG Reporting (ロードマップ機能)
社会&ガバナンスの追跡、汎用レポートフレームワークの提供
6. Net Zero Marketplace (ロードマップ機能)
エコプレナーと連携して信頼できるカーボンクレジットを購入
Net Zero Cloudのデモ
セッション内では実際の画面を見ながらの機能紹介がありました。ざっくりまとめると次の話が聞けました。
・企業にとってESGの評価は非常に重要
・エネルギー使用量や排出量、人的資本の活用やコンプライアンスなどあらゆる指標を追跡することが求められている。これらを一箇所で把握できることが重要。
・Net Zero Cloudではそういったデータを柔軟に取り組み統合できる。(EXCELなどの脱却)
・水資源の管理、廃棄物の管理。環境サステナビリティに関するあらゆる影響を考慮する必要がある場面でNet Zero Cloudが活躍
・トラベルダッシュボードで人の移動(出張など)に伴う排出量やその予測、インサイトを出すことができる。
・排出量予測は過去のデータやその他情報から3段階のスコープ別に予測を出せる。
・サプライヤーの排出量はサプライヤーダッシュボードで出せる。
・SlackConnectでサプライヤーとコミュケーションが取れる。従来のメールやEXCELのやりとりを効率化。
・収集したデータもタイムリーに各ステークホルダーに共有できる。リアルタイムにつながるデータ。
Net Zero Cloudの最新のアップデート
いろいろ新機能が追加されるみたいです。
ユーザ事例
セッションの最後は株式会社船場の人から事例の話を聞けました。検索したところWeb上でも詳細を見ることができました。
Salesforce社の環境取り組みの話は以前からいろいろ出ていましたが、システム化の話とその他の取り組みについて面白かったです。あとFY22 Salesforce Stakeholder Impact Reportの話は、Salesforce社でこういう情報も公開している的な部分で知れて良かったです。(知ったからといって何か変わることはないですけど)