プロファイルから権限セットへの変換の仕組み「Convert a Profile to a Permission Set」があると知って試してみました。
この仕組みが必要になる背景としては、2023年のはじめ頃にSpring'26のリリースあたりでプロファイルでの権限管理の仕組みが終了して権限セット管理で対応することになる話が出ていました。
Permissions Updates | Learn MOAR Spring '23 - Salesforce Admins
まだ数年先なので来年かその次かに対応完了すればいいかと思いつつ、新規プロファイル作成する作業していたのですが、「本当は新規作成分は権限セットでやった方がいいんだよね。でもプロファイル画面からやった方が楽だし、権限セットはまた今度でいいや。・・というかプロファイルから権限セットに変換できるツールがあれば全部解決なんだけど。」って思って、Xにポストしてみたところ、「Converting Profiles to Permission Sets」という仕組みがあるみたいですとヘルプのリンクを教えてもらえました。
教えてもらったリンクから少し進んだページがこちら。
User Access and Permissions Assistant 権限セットを割り当てて利用できるとのこと。エディションもStarter以外ということで問題なさそう。
ということで権限セット割り当てをしようと思ったのですが、ヘルプに書いてる権限セットって存在してない..もしかして有償アドオンかも..となって検索してみました。この機能を利用するにはパッケージをインストールすることでで利用可能になるようです。
(Salesforce社のLabsが提供するAppExchangeパッケージなので安心のパッケージ。)
とりあえずインストール。
探してた権限セットも含まれていることを確認。
権限セットを割り当てて準備完了。
これでConverterタブにアクセスできるようになりました。
正しいアクセス方法としては、User Access and Permissions Assistantアプリケーションからアクセスする感じ。ここにConeterタブ含めて必要なタブが揃っています。
次のように対象プロファイルのメニューを選択すると、権限セット変換の選択肢が確認できました。
変換ボタンをクリックすると次のような感じ。
処理が実行されて次のように表示されます。
View Permission Setボタンをクリックすると作成された権限セットのページに移動できました。
API名は作成後に調整した方が良さそうですが、それ以外は理想どおりの動きっぽい。(権限一つずつチェックする気分ではないので今回はそこは省略。Salesforce社のパッケージなので心配しなくても大丈夫だと思いたいところ。)
ちなみに変換処理については同じプロファイルに対して繰り返し実行可能でした。
権限セットに移行できない情報としてはこちら。ここは引き続きプロファイル管理となる領域になりそうかな。
その他の考慮点としてはこちら。プロファイルに紐付くユーザが多いと時間かかるかもという感じ。
Salesforce社が用意してくれた「Convert a Profile to a Permission Set」の仕組みを試してみた結果はこんな感じ。利用するとしたらもう少しあとかなと思いますが、こういう方法が提供されていることを確認できてよかったです。(期日に近づけば他にも変換作業に役立つ便利機能が増えてくるかもとちょっと思ってます。)