ケースのメール送信項目と宛先アドレスの初期値セットについて少し調べたりしたのでメモです。
ケースメール送信アクションはケースオブジェクトのアクションの作成で使えるようになります。
ケースのメール送信アクションは取引先責任者の情報などから宛先アドレスやCCのアドレスを自動セットします。ここにカスタムのメール項目の値を差し込めるかチェックしてみました。
こんな感じでメールのカスタム項目を作成。
API名はメールメッセージオブジェクトを参考に設定。
この用意したカスタム項目をメール送信アクションの定義済み項目に設定します。複数のアドレスはカンマ区切りで設定すればOKです。
検証目的でTO,CC,BCCと同じ値を設定する形で用意しました。
検証結果はこちら。CCとBCCは想定どおりに値セットできましたが、TOのアドレスは定義済み項目に指定した値が反映されないことを確認できました。
おそらくケースオブジェクトの問い合わせ対応の基本宛先は取引先責任者 (またはWebメールの値) として扱う考え方のためかと思います。設定した初期値を上書きする形で取引先責任者のメールアドレスが宛先アドレス項目に設定されていると思われます。
もしかしたら宛先アドレス以外の項目があったということが無いようにチェック。定義できるのは次の項目です。
一番近い宛先受信者という項目にも値をセットしてみました。想定どおりにエラーとなることを確認できました。
エラー: 数式の結果はデータ型 (テキスト) で、期待されるデータ型 (null) とは互換性がありません。
ということでケースのメール送信アクションで初期値セットできるのはCCアドレスとBCCアドレスの2項目となります。BCCは基本初期値セットする必要はないと思うので、やるとしたらCCアドレスの初期値を設定するのがよくあるパターンかと思います。
操作面の補足としてメール送信のアクションのところではドラッグ&ドロップの操作でCCのアドレスとTOのアドレスに移動することが可能です。TOの初期値は変えられませんがCCの初期値として用意して画面操作で移動するという運用ができると思います。
おまけ
参考情報的にグローバルアクションのメールアクションはケースページには表示されません。(レコードタイプとかなんか設定の問題だけかも)
グローバルアクション
ページレイアウト
ケースの画面
グローバルアクションのメールは表示されませんでした。もしかしたらDE組織にレコードタイプとか設定していてそれで出ていないだけかもしれませんが、確かケースにメールアクションを用意する必要があったと思います。