Dreamforceとかで発表されていたWeb上で動くSalesforceの開発ツール『Salesforce Code Builder』がリリースされたみたいなのでどんな感じかチェックしてみました。
Salesforce Code Builder Is Now Generally Available | Salesforce Developers Blog
利用できる組織とライセンス数について
Salesforce Code Builderが利用できるのは、「Professional Edition」「Enterprise Edition」「Unlimited Edition」の3つの環境とのことです。Developer Edtionは含まれていなかったので個人でちょっと有効化してみる的なことはできないようでした。また、利用にはライセンスが必要になるとのこと。一般的に使われていると思う「Enterprise Edition」では、40ユーザまでが利用できるようです。
不足がある場合はライセンスを追加購入して利用する感じだと思いますが、40ライセンスもあれば基本的は困らないのかなと思います。
コードビルダーでできること
Visual Studio Codeで構築している開発環境と同じかなと漠然と思っていましたが、「Node.js、NPM、Git などのツールはプレインストールされているため、インストールについて心配する必要はありません。」とのこと。このあたりのインストール作業が不要になるのはすごく良さそうです。
その他のできることはこんな感じ。ここはVisual Studio Code & Salesforce Extensionsの環境と同じです。
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- Salesforce 固有のコマンドにアクセスする
- 複数の Salesforce 組織に接続する
- 組織ブラウザを使用して組織のメタデータを探索する
- Gitによるソース管理
- Apex と LWC を作成してデプロイする
- 生成 AI を使用して Einstein for Developers でコードを作成する (オープンベータ版)
- SOQL ビルダーを使用した SOQL クエリの作成と実行
- Code Builder ターミナルを使用して Salesforce CLI コマンドを実行する
開発者コンソールではできなかったLWCのソースコードチェックをWeb上できるようになるのは良さそうでした。
重要な点として次の記載がありました。Developer Edtionでは使えるようにならなそう。
Salesforce Code Builderの詳細について
Salesforce Code Builderの詳細についてはこちらのサイトが公式ドキュメントのようです。元々あったVisual Studio Codeの開発環境ツールの情報のところに追加された感じ。
まだ英語版のみだと思いますが、例によってChromeの日本語翻訳機能でだいたい確認できそうです。
有効化の手順
有効化の手順は次のような感じとのこと。
- 設定ページでコードビルダーを有効化
- コードビルダーパッケージのインストール
- コードビルダー組織にチームメンバーをSalesforceユーザーとして作成
- 権限の割り当て (権限セット)
有効化してパッケージインストールしたら使えるようになるのであとは利用可能なライセンス数分のSalesforceユーザに権限を付与したら使えますとのという感じ。
基本的には今のVisual Studio Code上での開発で良いかなと思いますが、ちょっとコードを確認したい、軽微な編集したいというユーザが開発環境を用意するのに役立ちそうでした。NodeやGitをインストールする作業が不要というものすごい助かりそうでした。