tyoshikawa1106のブログ

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SFDC:データローダー v59.0 のインストールを試してみました

Winter'24になったのでSalesforce データローダー v59.0 のインストールを試してみました。


データローダーのインストールサイトには設定メニューのデータローダーの画面のリンクからアクセスできます。少し前までデータローダという表記でしたが、Winter'24でラベルに変更があったみたいです。(ユーザ→ユーザーに変更となったのと同じ理由)

データローダーのインストール手順

最初にチェックすると良いのは「開発者ガイド」のリンクの方です。ここにインストールに必要な情報が載っています。


メニューにデータローダのインストールとあるのでそちらにアクセスします。このページに必要な情報が載っています。

Javaのインストール (Open JDK)

データローダーの利用にあたり、Javaが必要になります。 Zulu OpenJDKがSalesforce社から案内されています。


Zulu OpenJDKのインストールサイトです。


トップページで下に少しスクロールするとダウンロードリンクを確認できます。


データローダーでは「Java Runtime Environment (JRE) バージョン 17 以降」がサポートされていると記載があります。なので最新版の21を入れたくなりますが、VSCodeの拡張機能「Salesforce Extension」など他の開発ツールでは、Javaのバージョン「11 または 17」をサポートしますとなっているので、バージョン17を入れるのが良いと思います。


Macの場合は「dmg」ファイルをダウンロードすると進めやすいかと思います。


ダウンロード後はファイルを開いて画面に従って進めるだけです。


インストール完了したら「java --version」コマンドを実行するとバージョンが表示できるようになります。

間違えて入れたJavaバージョンの削除について

※たぶんこれで大丈夫じゃないかという少し不確かな情報です。(どうしても必要という場合以外はさわらない方が良いと思う)

Open JDKインストールの際にバージョン17が良いと記載しましたが、うっかり21をインストールした場合、21の方を削除する必要があると思われます。(あとから17をインストールしても21の方が優先される)。その場合は次のコマンドを実行すると削除ができました。

インストール中のJavaのバージョン確認方法
% ls /Library/Java/JavaVirtualMachines

実行結果のイメージ。「jdk-17.0.5.jdk」「zulu-17.jdk」という感じで複数のインストール中のバージョンが表示されます。ちなみに上記手順でインストールしたのは「zulu-17.jdk」の方となります。もう一つの方は、以前別でインストールしたときのものだった気がします。(同じ手順でやってた気がしたけど名前とかインストールサイト変わってた?)。実際に21をインストールしていたら「zulu-21.jdk」と表示されてるはずです。

インストール中のJavaの指定のバージョンを削除
% sudo rm -rf /Library/Java/JavaVirtualMachines/<削除したいバージョン>


「jdk-17.0.5.jdk」を削除したときのコマンド実行イメージはこんな感じ。


これでデータローダーのインストールに必要なJavaの用意ができました。また、Javaを入れていない状態でVSCodeの拡張機能「Salesforce Extension」の機能を使おうとするとエラーメッセージが表示されますが、そのエラーも解消していることを確認できると思います。

データローダーのインストール

データローダーのページのダウンロードリンクからインストールサイトにアクセスできます。


このサイトも昔みたときと違う気がする。


最初の方にあるリンクからダウンロードできます。



ダウンロード結果はこちら。


ダウンロードしたファイルは実際に配置したいディレクトリに移動しておきます。


準備できたら、installファイルを実行します。(Macは.commandの方)


Macの場合はセキュリティ機能で一度ブロックされますが、設定→プライバシーとセキュリティのところからあらためて確認の上で実行できます。


実行するとターミナルが起動して処理が開始されます。そのときに3つの質問があるのですが、Yesを選択しておきます。質問の内容はざっくり次のとおりです。

  • インストール先のフォルダ
  • デスクトップにショートカットを作成するか
  • アプリケーションにショートカットを作成するか


あとは処理が動いてにインストール完了です。データローダーが起動すると思います。


次回以降はdataloader.appを開けば起動できます。ただインストール直後はアイコンのところに利用不可マークみたいなものが表示されています。


おそらくですが、インストール直後はまだ処理が裏で続いている感じだと思います。時間経過できれいになるようでした。ならなかった場合はデスクトップショートカットから一応起動できます。(なのでショートカットファイルは念のためって感じ。業務とかだと急いているとも思うので)


私の環境では時間経過でdataloader.appが正常に使えるようになったのでそのタイミングで、ショートカットファイルは削除して、appファイルをアプリケーションフォルダに移動して利用できるようにしました。


データローダー v59.0 のインストールはだいたいこんな感じでした。以前インストールしたときと微妙にサイトと変わっていた気がします。Javaのアンインストールのやり方のところはちょっと不確かな情報ですが、検索して見つけたやり方だったのでたぶん大丈夫。とはいえsudo権限でのコマンド実行だったのでどうしても必要という以外はさわらない方が良いかと思います。