Salesforceのエディションについてです。CRMとSFAを目的にしているときは基本的にEnterprise EditionとSales Cloudを契約して利用するのがよくあると思うのですが目的に合わせていろいろ用意されています。
今はこれだけありました。
- Essentials Edition
- Professional Edition
- Enterprise
- Unlimited
- Developer
Essentials Edition
5ユーザまで3000円で利用できるスタートアップ企業向けのエディションです。Enterprise Edtionを安く利用できると勘違いしていましたが、売上予測や個人取引先が使えないなど機能制限はありました。6ユーザ以上必要になったときは9000円になる表記をどこかでみましたが、Professional Editionでのアップグレードという意味かもしれません。また、Lightning Experienceのみ利用可能でClassicへの切り替えはできないみたいです。
Professional Edition
取引先、取引先責任者、商談、売上予測、ケースなどCRMとSFAの基本機能は利用できますが、いくつか機能制限が行われています。ロールやレコードタイプを作成数にも上限があったりするようなので本格的に利用するときはEnterprise Edtionも検討しておく方がいいと思います。
Enterprise Edtion
Salesforceの基本的な機能を利用できる最も利用されているエディションです。機能制限ではありませんがKnowledge機能などはEdition契約とは別に契約が必要になります。Salesforce APIの利用もこのEdition以上で可能になります。
Unlimited Edtion
機能制限で利用できる一番上のEditionです。規模の大きい会社向けです。ガバナ制限などが除外されるわけではないのでカスタマイズ時の設計が楽になるわけではありません。
Developer Edtion
開発者向けのEditionです。無料で利用できる上に機能制限もほぼありません。データストレージやファイルストレージの上限は低めなのとメール送信時にシステム的な署名が追加されるのであくまで検証用のみ利用となります。管理者権限のユーザは2名まで作れます。
機能の比較
Sales Cloudのサイトに機能の比較がありました。Essentials EditionとProfessional Editionでどの程度機能制限されているか確認するに便利です。
販売終了したエディション
気づいたら既に販売終了したエディションもありました。
ただ、既存の組織は引き続き利用できるのと認定資格の試験問題で出てきたりしたので名前と用途は覚えておくと良さそうです。
- Contact Manager Edition
- Group Edition
- Personal Edition
- Performance Edition
- Database.com Edition
Contact Manager Edition
中小企業を対象に、取引先、取引先責任者、活動、カレンダー、メモと添付ファイル、レポートなど、主な取引先責任者管理機能へのアクセスを提供するためのエディションとのことです。
Group Edition
取引先、取引先責任者、商談、リード、ケース、ダッシュボード (参照のみ)、およびレポートにアクセスできるエディションとのことです。
Personal Edition
取引先、取引先責任者、Microsoft Outlook® との同期など、主な取引先責任者管理機能へのアクセスを提供しているエディションとのことです。
※メモ 2009 年 6 月より後に購入された Personal Edition 組織は、商談にアクセスできません。
Performance Edition
ソーシャルおよびモバイル分野での成長を推進し、顧客満足度を上げ、営業とサービスの成果を最大に活かす必要があるお客様向けに設計されているエディション。
Unlimited Edition の全機能に加え、Data.com のクリーンで対象を絞ったリードと顧客のデータ、Work.com のコーチングおよびフィードバックツール、Identity の信頼できる ID サービスなどが含まれています。日本、シンガポール、および韓国のお客様には、Data.com 以外のすべての Performance Edition 機能が含まれた Performance Edition Limited を提供しています。
Database.com Edition
DB部分を提供するエディション。CRMやSFA機能の利用はできません。実物を見たことはないのですが設定ページのみアクセスできる仕組みだった気がします。