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SFDC:Lightning for Gmailを試してみました

GmailをSalesforceのレコードと紐つけることができるLightning for Gmailを試してみました。Summer'17の時点ではβ版アプリとなります。
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1. 有効化

設定 → Lightning for Gmail で有効化できます。
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2. Chrome拡張機能をインストール

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Salesforce Lightning for Gmail - Chrome Web Store


これで準備完了です。Gmailにアクセスすると画面右側にSalesforceへのログインページが表示されます。
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注意点
  • 通常のGmailアカウントでは利用できませんでした。
  • 利用にはG Suiteの環境が必要です。
  • Chromeの再起動も必要かも。


Salesforceにログインボタンをクリックすると利用するGmailアカウントの確認後にSalesforceへ接続を行います。今回はDeveloper Editonと接続して検証しました。別タブでログイン済だったこともあり次の画面が表示されました。
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ログイン完了するとSalesforceの情報にアクセスできるようになります。ユーザ、取引先、カスタムオブジェクトと一通りアクセス可能なようでした。
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できること

1. Salesforceのレコード検索

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2. お知らせ

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3. ログインユーザ情報表示

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4. 取引先責任者の登録

メール作成を行っている際にToに指定されたアドレスがSalesforce内に存在するか判定してくれます。存在しない場合は取引先責任者として登録するか聞かれます。
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新規作成リンクを選択すると入力欄が表示されます。初期値のセットはありませんでした。
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必要事項を入力して・・・
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保存ボタンをクリックするとGmailのページから取引先責任者を登録できました。その後は取引先責任者とそれに関連する情報が表示されるようになりました。メール送信画面でSalesforceの情報にアクセスできるのはすごく便利そうです。
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5. パブリッシャーアクション

Lightning for Gmailの設定画面でパブリッシャーアクションの設定を行うとGmail内で利用できるようになります。
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重要な機能 - メールの取り込み

上記ではGmailからSalesforceのデータにアクセスできる機能について紹介しましたがこの機能のもっと重要な機能はメール情報の取込です。メールを開いた状態の場合に関連情報が表示されますが、そこに取込用のアイコンが表示されます。
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クリックするとメールの取込が完了しましたとメッセージが表示されます。その際に取引先責任者、ユーザ、その他関連するレコードに紐付いた状態で活動が登録されます。メール形式で登録されるので活動の画面から返信したりもできます。メールの本文を取り込めるので案件引き継ぎなどが発生したときでも、過去のメールのやり取りを引き継ぐことができます。


確認して見て気づいたのですがDeveloper Editonではメールの取込機能は利用できないようです。(取引先責任者の登録情報など設定の問題の可能性もあり)


また、本文が反映されるものとされないものがありました。どういうときに取り込みに失敗しているのかまだ原因を特定できていないのですが、使い方を何か間違っているだけかもしれません。


Lightning for Gmailはβ版ですがかなり便利な機能だと思います。過去のメール取込をメールの受信日時を判定して取り込んでくれたので必要に応じてSalesforce側に反映することができそうでした。