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SFDC:ユーザオブジェクトの電話番号項目の使い分けについて

ユーザの電話番号項目の使い分けについての話です。ちょっと整理したくなったので調べてまとめました。


Salesforceのユーザ情報に設定できる電話番号型の項目は次の3項目があります。

  • 電話
  • 携帯 (モバイル)
  • 内線

※FaxはFAX型項目


主に使用するのは「電話」項目と「携帯」項目になると思います。ユーザオブジェクトの携帯項目ですが、ただの電話型項目ではなく特殊な機能が用意された項目となります。編集画面ではなく参照画面で表示したときに確認できるのですが、[追加]というリンクが表示されています。


[追加]リンクをクリックすると次の画面が表示されます。


この画面の操作としては最初に国コードで日本を選択。次に電話番号を入力します。


すると確認コードの入力画面が表示されます。


同時にSMSメッセージで認証コードが届きます。


認証コードを入力して検証ボタンをクリックすると一連の操作が完了します。画面上はSalesforceにログインしてホームのページが表示されました。


この操作を行うと次の設定が行われたことになります。

・Salesforceユーザの携帯電話認証の有効化 (ユーザと携帯電話の紐付け)
・ユーザオブジェクトの携帯電話番号項目に認証した電場番号が自動登録される


実際に自動登録された携帯電話番号はこんな感じ。


このように携帯電話番号には国コードと携帯電話番号がセットになって登録する形となります。
※「+81」などの国コードをつけるときは先頭の0は除外して入力する形となる。

まとめ

携帯項目の使い方については上記のとおり認証設定で使用するための項目となっており、自動登録された電話番号には国コードが付与される形となります。そのため、携帯項目に関してはユーザレコードの編集画面からちょっと社員の携帯電話を登録して管理するという使い方ではなく、[追加]リンク経由で携帯電話の認証設定を行うための用途で使い方が標準機能としての使い方となります。


この部分のポイントとして例えばメールテンプレートの差し込み項目に携帯項目の値としては国コードが付与されるので、差し込みする情報としては少し不自然な値となります。特別な理由がある場合を除き携帯項目は認証設定用の項目として扱い、メールテンプレートへの差し込みなどで使う際には「電話」項目の方に連絡先の電話番号を登録してそちらを差し込み情報として使用するといった考慮が必要となります。


以上がユーザオブジェクトの電話番号型の項目の使い分けについてです。携帯項目は編集画面で直接任意の文字列登録も可能で、必ずしも認証設定用で使用しなくてはいけないわけではありませんが、Salesforce標準機能の用途に沿って使用しておくと使いやすいシステムになると思います。