個人取引先はB to Cのサービスを行う組織で活用できる機能です。取引先と取引先責任者を一つにまとめた取引先を作成できるようになります。有効化にはヘルプへ連絡する必要があります。
はじめに
① 取引先設定の「カスタマーサポートによる個人取引先の有効化を許可」にチェックをつけます。
② 標準取引先レコードタイプを作成します。レコードタイプが1件以上存在していれば大丈夫ですが、特に案がない場合は”法人”という名前で作っておくのがいいと思います。(法人取引先と個人取引先の2種類になるため)
③ 取引先責任者レコードの組織の共有設定が [親レコードに連動] に設定されている状態にします。
④ 全てのカスタムプロファイルが、取引先、および、取引先責任者オブジェクトで、少なくとも "読み取り" 権限を持っている状態にします。(標準プロファイルは権限の変更できないので気にしなくて大丈夫です。)
補足
取引先責任者側にはレコードタイプは必要ありません。
サポートに問い合わせ
- お問い合わせを作成
- トピックを選択でSales Cloudを選択
- カテゴリを選択で取引先/取引先責任者/個人取引先を選択
- 問い合わせを作成ボタンをクリック
- 必要事項を入力して有効化を依頼
問い合わせから有効化を依頼する際には事前準備が済んでいることを伝えておくと話がスムーズに進みます。ファイル添付もできるので設定した画面のキャプチャを添付しておくと漏れがあるときに確認しやすいかもしれません。
事前準備が問題なく完了している場合は下記情報を求められます。
- 会社(組織名)
- 組織 ID
- インスタンス:
- カスタマーサポートによる個人取引先の有効化を許可にチェック時の通知メールの同意文言コピー
このあたりは実際にサポートの方の内容を確認して進めていけば問題ありません。
有効化後の確認
個人取引先が有効化されたあとはオブジェクトマネージャーで個人取引先と検索するとアクセスできます。
個人取引先のメリット
Salesforceでは取引先責任者情報は基本取引先とセットで存在している状態となります。個人取引先として取引先を作成すると取引先責任者としても利用可能になるため登録作業で2つのデータを作成する必要がなくなります。個人取引先は裏では取引先と取引先責任者の2データ分が作成されているため、データ消費量は少し多く消費してしまいます。ですが、商談の積み上げ集計を作成したり活動記録を残したりするときにきれいな形で利用できるので、基本的には有効化しておいたほうがいいと思います。
参考
■参考①:個人取引先を有効化する
https://help.salesforce.com/articleView?id=000171021&language=ja&type=1
■参考②:個人取引先の使用に関する考慮事項
https://help.salesforce.com/articleView?id=account_person_behavior.htm&type=5
※一部ヘルプにLightning Experienceがサポートされていない記載がありますが、情報が古いだけのようで、現在は問題なくサポートされて利用可能です。