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SFDC:Trailhead Academy Day 2018 April に参加しました

先日(4月25日)に開催されたTrailhead Academy Day 2018 April に参加しました。

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イベントの概要はこんな感じです。

  • 14:00 - 15:00 受付 / Trailhead Superbadge のご案内
  • 15:00 - 16:30 セッション
  • 16:30 - 18:00 懇親会


メインのセッションは15:00からで3つのセッションのうちの1つを聞けるという流れでした。今回はその中の1つで『認定 Community Cloud コンサルタント試験ポイントスタディ』の話を聞いてきました。

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スピーカーの方はSalesforceでCommunity Cloud & Marketing Cloudを担当されている内藤さんです。最近Marketing CloudとCommunity Cloudの連携もできるようになり両方担当されている的なお話が聞けました。


このセッションはSalesforce社がトレーニングプログラムで提供している1日コースの内容から一部をピックアップして90分にまとめた内容とのことです。トレーニングは受けたことがありませんがおそらくこちらのページで紹介されているプログラムです。
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クラウドで選ぶ - セールスフォース・ドットコム


セッションの開始時に受験ガイドについての話がありました。試験範囲などの詳細が記載されているので忘れずに見て下さいとのことです。(こちらも最新情報に合わせてバージョンアップされているみたいです。)
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その他の認定試験も含めて受験ガイドはSalesforce 認定資格で検索すると見つかりますとのことでした。
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資格一覧 - セールスフォース・ドットコム 認定制度


始めに認定 Community Cloud コンサルタントの出題カテゴリについての話がありました。コミュニティビルダーはSalesforceが力を入れて開発・提供しているので試験にもよく出てきますとの情報がありました。

  1. 実装 (31%)
  2. 共有とセキュリティ (22%)
  3. コミュニティの設定(17%)
  4. コミュニティビルダー (18%)
  5. コミュニティ管理(12%)

以下セッションのメモです。

セッションのメモ

コミュニティとは

・従業員、顧客、パートナーがお互いにコミュニケーションを行うためのオンライン空間
・企業のブランドに合わせたデザインを設定可能
・Salesforce組織の中に存在する
・コミュニティを通じて、社外ユーザはデータの一部にアクセスできる
・アクセス制御には、プロファイルとSalesforceセキュリティモデルを仕様

※単体での利用ではなく、Sales Cloudを使っている中でCommunity Cloudのライセンスを追加してパートナーと情報共有して営業活動を進める用途のイメージです。

ライセンスタイプの選択

コミュニティメンバーの役割りに基づいてライセンスタイプを決定する。
ポイント:
・ライセンスタイプごとの機能・制限を理解する
・ユーザの要件を特定し、ライセンスタイプと照らし合わせ
注意点:
・ライセンスの名前だけで選ぶのはNG。ユーザの要件からライセンスを選択する。
要件とは:
・アクセスするデータ (オブジェクト)
・実行アクション (権限)
・アクセスする範囲 (共有)

コミュニティユーザライセンス

・カスタマーコミュニティライセンス
・カスタマーコミュニティプラスライセンス
・パートナーコミュニティライセンス

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ちなみに試験では、必ずしも商談、リードと明記されるのではなく、実際のプロジェクトを想定して見込み客のデータや営業のデータやSFAというキーワードで商談とリードを示唆する場合もありますと小ネタも紹介されました。

コミュニティの利用開始

・はじめに、コミュニティ機能を組織で有効にする必要がある
・合わせてコミュニティのドメイン名を設定する必要がある。

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ドメインとカスタムドメイン

・コミュニティのドメイン名の付け方が2種類
・単純にドメインといった場合、末尾にforce.comが付くドメインを指す
・一方、会社や団体独自のドメインを使用する場合、、そのドメインのことをカスタムドメインという

Salesforce設定での定義

  • ドメイン = sample.force.com
  • カスタムドメイン = sample.co.jp

カスタムドメインの設定

  1. DNSサーバでCNAMEエントリを作成
  2. 証明書署名要求(CSR)を作成し、認証局の署名付きSSL証明書を取得
  3. 署名済SSL証明書をSalesforceにアップロード
  4. Salesforce上でカスタムドメイン有効化

※試験で良く問題になるのはSalesforce側で作業すること

補足:設定方法などの詳細についてはヘルプを見るのが正確です。

https://help.salesforce.com/articleView?id=000205653&language=ja&type=1

コミュニティテンプレート

実装オプション

・与えられた要件に合うテンプレートの選択
・コミュニティユーザのロール階層の理解

テンプレートの選択

・コミュニティの作成プロセスは、テンプレートを選ぶことから始まる
・テンプレートによってコミュニティの基本デザインと利用可能な機能が決定

標準テンプレート

・Salesforceタブ + Visualforce
・カスタマーサービス (Napili)
・Partner Central
・カスタマー取引先ポータル
・Aloha

Lightning Boltソリューション

・作成したコミュニティをパッケージ化したもの。
・組織内で再利用できる。

会話・やりとり・コラボレーションというキーワードが出たらコラボレーションディスカッションを表す。
モバイル用に最適化・Salesforceタブ + Visualforceも含む

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コミュニティに影響を及ぼす制限

・試験対策としては暗記有るのみ。
・ヘルプ&トレーニングでコミュニティの制限を検索すれば良さそうです。
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共有とセキュリティ

Community Cloudを検討するにあたり一番の検討部分である共有とセキュリティの部分です。

パートナーコミュニティとカスタマーコミュニティプラス

・ロール
・共有ルール
・レコードの直接共有

カスタマーコミュニティ

・共有セット

上記のとおりカスタマーコミュニティではロールなどの利用はできません。共有セットという設定方法はあるのでそれでできる範囲を超えた場合はランクアップする必要があります。

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その他メモ

・コミュニティユーザに対する共有ルール
・コミュニティ機能が有効化された組織では、共有ルールの設定項目に追加の選択肢が表示される

ロールの種類

  • ポータルロール
  • ポータルロール&下位ロール
  • ロール&内部下位ロール
  • ロール、内部&下位ポータルロール
  • ロール

公開グループ

  • すべてのカスタマーポータルユーザ
  • すべてのパートナーユーザ
  • すべての内部ユーザ

※ポータルという記載は過去の名称。コミュニティに置き換えて考える。

ユースケース:共有ルール

・A社では、右図のロール階層を使用している
・営業部全員及びパートナーが商談を作成・所有する
・マーケティング部全員が、全ての商談を参照する必要がある
・上記要件を満たすには?
・商談の共有ルールを以下の通りに設定
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共有セット

・カスタマーコミュニティライセンスでのみ利用可能な共有機能
・ユーザの取引先責任者または取引先に紐づくレコードへのアクセスを付与することが可能。

ユースケース:共有セット

・X社の顧客むけコミュニティにY社の田中さんと吉田さんがいる
・2人にはカスタマーコミュニティライセンスが付与されている
・サポート担当の鈴木さんが、田中さんからの電話を受けてケースを作成。そのケースを、田中さんが参照した。
・田中さんの同僚の吉田さんからも、ケースを参照できるようにしたい。同じ会社の人のデータの参照権限を共有セットで共有できる。

コミュニティの設定

・コミュニティワークスペース
・ビルダー
・管理
・タブの公開プロセス

タブの公開設定:コミュニティ

・Salesforceタブの場合はコミュニティワークスペースで憑依するタブを指定
・Salesforceタブ以外の場合:コミュニティビルダーでナビゲーションメニューにリンクを含める。

ログイン要件

・コミュニティユーザのログイン要件
・ソーシャルサインオン機能→Trailheadの安全なIDとアクセスの管理でまとめられている。
trailhead.salesforce.com

コミュニティビルダー

・Lightning ベースのコミュニティの編集ツール

できること
  • 会社のブランディングに合わせたサイト全体の迅速なスタイル設定
  • ページ要素のカスタマイズ
  • ページの追加
  • サイトのプレビュー
  • サイトの公開
ブランド:サイトの全体の外観をコントロール

1. カラーパレットを使用した配色設定
・テキスト
・教会線
・ボタン
・背景色等
2. 画像をアップロードしてカスタムのカラーパレットを生成
3. 画像を・・・略

覚えておきたい

コミュニティビルダーはカスタムフォントも読み込み可能。静的リソースにアップして使用できます。(ファイルサイズに注意が必要かも?)

ページ機能

・新規ページも作れる。
・標準ページとオブジェクトページの二種類がある

  • 標準ページは空白の自由なページ
  • オブジェクトページはレコードページ。
  • 新規ページを作成したら、必ずナビゲーションメニューに追加する。

※試験小ネタ:リンク先を出さないとアクセスできないと見なされる。

標準のコンポーネントでは満たせない要件がある場合

1.AppExchangeからコンポーネントを検索してインストール
2.カスタムコンポーネントを開発
※試験小ネタ:実装までの速度が優先される。

コミュニティビルダーの公開アクセス

・公開ユーザがコミュニティにアクセスできます。のチェックをつけるとログインしなくてもアクセスできる。
・ナレッジサイトなどの場合はこのチェックが必要。

コミュニティ管理

モデレーション機能と評価

・モデレーションとは
 ・ユーザの投稿や行動をモデレータがチェックして、必要に応じて対処する仕組み
 ・不適切な語句を含む投稿のブロック、荒らし行為を防止
・コミュニティワークスペースで設定

・評価とは
 ・ユーザが投稿したりしたときにどんどんポイントがたまる。


ざっくりですが上記のような感じでした。途中メモできてなかったり勘違いしたりもあるので詳細はヘルプ等ちゃんとしたドキュメントで確認した方が正確です。

懇親会

15:00 - 16:30 セッションのあとは16:30 - 18:00まで懇親会の時間がありました。

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日本のTechnicalArchitect (12名ぐらいいるみたいです。)やTrailblazerの紹介があった他、CEOのマーク・ベニオフが来日したときに日本はTrailblazerが少ないのでもっと力を入れよう的な話(小ネタ的な感じで)があったこととか聞けました。また、認定資格のリリース試験がTrailheadで無料で受けられる話も発表されました。リリース試験は先日つい放置しすぎて期限切れになるところだったので、リリース試験がTrailheadで気軽に受けられるようになるのは楽しみにしています。


懇親会では他の参加者の方のセールスフォースの利用方法について話を聞かせてもらったり聞いてもらったりもできました。こうした実体験の話が聞けるのはすごく勉強になると思います。またやり方で悩んでいる部分で他の人はどうしているのかという話を聞けて参考になりました。Trailhead Academy Day 2018 Aprilのイベント参加できてよかったです。