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勉強会:「AI × ビジネス」セミナーに参加しました

Automagi株式会社主催の勉強会、「AI × ビジネス」セミナーに参加しました。

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Automagi株式会社はAIやチャットボットの製品開発などを行っている会社です。

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https://www.automagi.jp/


ざっくり書くと下記についてお話を聞くことができました。

  • スマートスピーカー
  • チャットボット
  • ビジュアルIVR

スマートスピーカー

スマートスピーカーとは音声操作でさまざまなアプリを利用できるデバイスでAmazon EchoやGoogle Homeなどの製品があります。あとはまだ発売されていませんが、AppleもHome Podと製品を発売する予定です。

Amazon Echo

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Amazon Echo

Home Pod


Amazon EchoやGoogle Homeなど名前は聞いたことがあったのですが、きちんと情報を追っていなかったので今回のセミナーで話を聞けて良かったです。(価格とかもっと高いと思っていました。)


セミナーでは、現在どの程度普及しているか具体的なデータを元に紹介していただき、またそれを元に数年後の普及予測を聞いたり、どういったアプリが人気か、アプリ開発する際に意識するべき、ターゲット層、利用シーンなどをわかりやすくお話頂きました。


この先スマートスピーカーのアプリ開発に携わることは今のところないのですが、スマートスピーカーの利用はしてみたくなりました。音声UIということで「Siri」や「OK Google」でできる天気を聞いたり音楽を再生したりの操作しか知らなかったのですが、スターバックスの事前注文を行えるサービスが始まる話を聞いてそういう用途があるのなら他にもいろいろできるようになって面白そうとなりました。


スターバックスの話は帰ってから検索したら記事がありました。

アマゾン「Alexa」でスターバックスの注文が米国内で可能に | ノールックAI家電情報まとめ


その他スマートスピーカーの知らなかった便利な用途や知っておくと役立つ話が聞くことができました。

チャットボット

チャットボットの話は一番聞きたかったメインの話だったのですが、こちらも現在どのようなチャットボットが世の中で利用されているかの事例や、チャットボットを開発する際に押さえておきたいポイントを聞くことができました。


今回一番聞けて良かったなと思った部分はAutomagi社の製品「AMY」で他システムと連携できるチャットボット製品です。
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人工知能/AIソリューション「AMY」- Automagi株式会社


TwitterやLineなどAPI連携できるシステムなら連携可能でチャットボットサービスに必要な機能が用意されていてさまざまな企業での導入事例があるそうです。また、チャットボットサービスを始める際につい認識漏れしてしまう管理画面もきちんと用意されているそうです。


セミナーの最後にQ&Aの時間もあったのでチャットボットで気になっていたことについて質問することができました。

【質問①】​
・チャットボットの会話と回答を用意するのに必要な人数と時間の目安。​
【回答】
・100のQ&Aを用意するのに1 ~ 2ヶ月が目安です。
・運用フェーズまで行った場合ば、2 ~ 3人の専任者を付けるとスムーズに進みます

​【質問②】
・スモールスタートで100の質問からはじめた場合、回答できないケースが多く発生すると思いますが利用者に回答率が悪いと思われないベストプラクティスはありますか。
【回答】
・オープニングトークを用意できる場合は、始めに〇〇については回答できると明言してしまう。
・こちらのページを御覧ください。有人のコールセンタに繋ぐ。などで対応する。​
・自由入力を出来る限りやらない。​


自分が悩んでいることについて他の会社の人はどのように考えているのかという話を聞ける機会はあまり無いので、質問できて良かったです。

ビジュアルIVR

最後にビジュアルIVRについてですが、モバイルセレクト株式会社の方からお話を聞くことができました。サポートに問い合わせしたときによくある「〇〇については1を押してください。」という音声案内をスマートフォンの画面にメニューを表示することでわかりやすく案内できる製品について聞くことができました。

参考


現時点はAndroidのみの提供となっているそうですが、音声案内で自分がどの番号に当てはまるか聞き逃してもう一度聞き直す経験は過去にあったので、便利な製品だと思いました。ドコモやソネットなどの導入事例も紹介頂きました。

セミナーに参加してみて

チャットボットの話を聞きに行くのが目的でしたが、スマートスピーカーとビジュアルIVRの話もこういうサービスや製品があることを知る機会になり勉強になりました。Automagi株式会社の製品のAMYのことも知ることができて良かったです。


スマートスピーカーの話を聞いて思い出しましたが、SalesforceもAlexaのサンプルをDreamHouseサイトで公開していました。

Alexa - DreamHouse JP サンプルアプリケーション | Salesforce Developers


ちなみにDreamHouseサイトではチャットボットのサンプルも公開されています。
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最近考える機会があったのですが、チャットボットをつくるときは、Salesforce内でやるよりもHeroku側で対応した方がいいと思います。

理由①:ガバナ制限

大量の処理を実行すると制限に引っかかるのでチャットボットのような仕組みの実装には向いていないと思います。

理由②:データストレージ

上のガバナ制限よりもこちらがネックになるかなと個人的に思っています。チャットボットを運用するには質問の認識と回答をするロジックを組み込む必要があると思うのですが、そもそもの質問と回答を誰かが考えて登録していく必要があります。そういった作業のリソース確保も大変ですが、質問と回答は将来的に膨大な量になるため、Salesforceのストレージにいれるのは割に合わない気がしました。


質問と回答をServiceCloudのナレッジに登録して連携させる使い方なら適切だと思いますが、自由入力での質問受け付けというよりは決まったメニューから質問して回答を得るFAQページの代わりの機能としてのサービスになると思います。


DreamHouseのサンプルもHerokuアプリなので、Apexで頑張るよりはHerokuで適切な開発言語を選んで対応する方がよさそうです。