結合レポートはSpring12で追加された表示形式です。直接、参照関係、主従関係がないオブジェクトの情報を一覧で表示するレポート形式で、同じオブジェクト同士でも別の条件で表示するといったことも可能とのことです。
使用例
ある取引先の「商談」と「ケース」一覧を表示したり、ある取引先の「先月の成立商談」と「今月の成立商談」一覧を表示するといった使い方があるみたいです。
考慮事項
他のレポート形式と違い以下の機能が利用できません。
- グラフは作成不可
- 結合レポートをスケジュールまたはエクスポート不可
- パケット項目は利用不可
- クロス条件は利用不可
- 条件付き強調表示は利用不可
- 結合レポートをダッシュボードのデータソースとして利用不可
- 結合レポートに基づいて分析スナップショットの利用不可
基本的な設定方法
1. 新規レポートからレポートタイプを選択
今回は商談レポートタイプを例に進めていきます。
2.表示形式で結合を選択
これをベースにカスタマイズしていきます。
3.ブロックの追加
他の表示形式と同じ用に画面左の項目をドラッグ&ドロップで追加していきます。他のブロックとして表示したい場合は右側のスペース部分または下側のスペース部分にドラッグ&ドロップすることで新しいブロックとして項目を表示できます。
※ブロックは最大5つまで表示可能です。
4.ブロック毎の条件の設定
ブロックを追加するとブロック毎に条件を設定できるようになります。
今回はフェーズかクローズされているブロックとされていないブロックで分けてみたいと思います。
5.項目のグルーピング
結合レポートでもサマリレポートの用に項目でグループ分けすることができます。
種別でグルーピングすることこんな感じです。
6.レポートの実行
これでレポートを実行すると次のように表示できます。
別レポートタイプとの結合
上記では同じオブジェクト同士を結合して表示しましたが、別レポートタイプとの結合も可能です。
1.レポートタイプの追加
画面上側にレポートタイプの追加ボタンがあります。
クリックするとレポートタイプの選択画面が表示されます。
今回はケースのレポートタイプを選択します。
ケースのブロックが追加されました。
※レポートタイプは1レポートに最大16個まで追加可能です。
2.条件の確認
ケースブロックにも条件を指定することが可能です。
3.グルーピングの確認
結合ブロックを追加すると商談ブロック同士のグルーピングの設定が解除されていることが確認できます。
別々のオブジェクト同士を結合する場合、共通の項目でのみグルーピングが可能になります。共通項目は画面左側の項目を選択する部分で確認できます。
この場合は取引先名でのグルーピングが可能です。
4.レポートの実行
これでレポートを実行すると次の結果が表示されます。
結合レポートのブロック操作
ブロック削除
ブロックを削除したい場合はブロック右上の▼ボタンをクリックします。ここからブロックの削除が可能です。
ブロックの名前変更
ブロックの名前を変更したい場合は名前部分をクリックします。クリックすると入力形式に変更されて任意の名称を付けることが可能になります。
ブロックの表示順序を変更
ブロックのオブジェクト名付近をドラッグする感じでブロックの移動が可能になります。
移動後はこんな感じです。
参考
結合レポートの機能
https://help.salesforce.com/HTViewHelpDoc?id=reports_joined_format_overview.htm&language=ja
結合レポートの設定方法は大体こんな感じです。