tyoshikawa1106のブログ

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SFDC:Files ConnectでChatterとGoogleドライブの連携 - 2017年バージョン

File Connectの機能を利用すればChatterファイルとGoogleドライブの連携ができるようになります。


最近設定しようとしたところ、Googleドライブの設定画面が新しくなっていたりしたので2017年版ということで確認してみました。


まずは、設定のFiles Connectで有効化を行います。
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続いて権限セットを作成します。これで個別に権限を付与できるようになります。
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システム権限にFile Connectが用意されています。
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権限セット作成後は対象ユーザに割り当てます。


次はGoogle側の設定です。下記URLのページに移動します。
https://console.developers.google.com/project

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プロジェクト作成ボタンを押すとプロジェクト名入力画面が表示されます。画面に従いプロジェクトを作成するとAPIを選択できるページに移動できますので、Google Driveと検索します。Google Drive APIというのがあると思いますので、それを選択します。
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選択後、画面上側に有効にするボタンがあるのでクリックしてください。
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画面の右上に認証設定ボタンが用意されています。
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入力はこんな感じでいいと思います。
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認証設定でURLを聞かれますがこれは後で設定します。ひとまずは下記を入力すればいいみたいです。
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画面に従い操作を続けるとクライアントIDが発行されます。
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クライアントIDが発行されたらSalesforce側に戻り認証プロバイダの設定を行います。
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ここの入力内容は下記ヘルプに詳しく記載があります。


設定が終わるとコールバック URLが生成されるのでGoogle API設定のページに戻って差し替えます。
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Salesofrceの外部データソースの設定にアクセスします。
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つぎのように入力します。
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設定を進めるとGoogleの認証ページが表示されたりします。外部データソースの作成が終わったら検証して同期をクリックします。
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チェックをつけて同期ボタンをクリックすると外部オブジェクトが作成されます。
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こんな感じです。
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続いて各ユーザが認証作業を行います。私の設定の外部システムの認証設定から行います。→これは管理者ではなく各ユーザが自分で行います。
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ここまでできたら設定中に作成した外部オブジェクト用のカスタムタグをつくってビューなどからデータを参照してみてください。アクセス権がないと表示されると思います。
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プロファイルから外部データソースの利用権限を付与できます。
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※追記:プロファイルよりも権限セットで付与した方が管理が楽になりました。

外部オブジェクトは開発中になっていないか確認し、なっている場合はリリース済みに変更してください。
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これで設定完了です。Chatterタブに移動してファイルページを開いて下さい。Googleドライブのファイルにアクセスできるようになっています。
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最後に設定中にホームタブが非表示になってしまった場合は、下記リンク先の手順で修正できると思います。

SFDC:Chatterをつかって社内にレポートのリンクを共有する方法

Chatterをつかって社内にレポートリンクを共有する方法についてです。Chatterでは特定の内容毎にグループを作成して情報共有や議論を行うことができます。そういったときにレポートを共有してどのような状況かを報告したりできると便利です。
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レポートページのURLをコピーしてChatterに投稿するのもいいですがより簡単に投稿する仕組みが用意されています。フィード追跡を有効化する方法です。設定から有効化できますがレポートオブジェクトに対しても有効化できるようになっています。
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レポートのフィード追跡を有効化するとレポートページにコラボレーションボタンが表示されます。これをクリックするとChatterの投稿フォームが表示されます。
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あとは通常通り共有したい人またはグループにメンションをつけて投稿するだけです。
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こんな感じにレポートのChatterフィードでやりとりができます。
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他のユーザはメンション時に指定したChatterグループのページで投稿を確認できます。投稿の一番上にレポート名のリンクが表示されるのでこれをクリックするだけでレポートページに移動できます。
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最近追加された新機能というわけではないのでSalesforce Classicでも利用利用可能な機能です。
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定期的に利用するレポートなどはレポートフィードで情報交換すると過去に行われたやりとりが記録として残り一元管理されるので便利だと思います。

SFDC:作成済みのレポート一覧を表示するレポートの作り方

作成済みのレポートを抽出するレポートを作成。...できないと思っていましたができました。標準のレポートタイプでも作成できますが、カスタムレポートタイプをつくるとより多くの項目を利用することができます。
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フォルダやレポートタイプの他にカスタムオブジェクトも表示できるみたいです。
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カスタムオブジェクトを削除するときに削除対象オブジェクト用のレポートを一覧表示して確認するといったことができるかもしれません。

SFDC:Community Cloud開発向け - Apex TriggerとConnect APIで試行錯誤した話

Community Cloudで顧客とChatterでやりとりする際に相手の投稿が通知されない問題に遭遇することがあると思います。例えば自分のユーザプロファイルに直接投稿してもらったり、メンションを指定してくれれば通知メールは届きますが、B2Cの顧客にそんなことをお願いするのは難しいと思います。


そこでApexトリガで対応するのはどうかと下記のトリガ処理をつくってみました。(サンプル処理なので本番向けではありません。)

trigger FeedItemTrigger on FeedItem (after insert) {

    private FeedItemTriggerHandler handler = new FeedItemTriggerHandler();

    if (Trigger.isAfter) {
        if (Trigger.isInsert) {
            // コミュニティユーザがサポートフィードに投稿したことを担当者に通知
            handler.notificationCustomerChatterPost(Trigger.new);
        }
    }
}
public with sharing class FeedItemTriggerHandler {

    /**
     * コンストラクタ
     */
    public FeedItemTriggerHandler() {
        
    }

    /**
     * コミュニティユーザがサポートフィードに投稿したことを担当者に通知
     */
    public void notificationCustomerChatterPost(List<FeedItem> feedItems) {
        // サポートフィードへの投稿を通知対象として取得
        List<FeedItem> targetFeedItems = new List<FeedItem>();
        for (FeedItem f : feedItems) {
            // オブジェクト判定
            if (String.isNotEmpty(f.ParentId) && f.ParentId.getSObjectType().getDescribe().getName() == 'Support__c') {
                targetFeedItems.add(f);
            }
        }
        // Chatterに投稿
        for (FeedItem f : targetFeedItems) {
            // new connect api
            ConnectApi.MentionSegmentInput mentionSegmentInput = new ConnectApi.MentionSegmentInput();    
            ConnectApi.FeedItemInput feedItemInput = new ConnectApi.FeedItemInput();
            ConnectApi.MessageBodyInput messageBodyInput = new ConnectApi.MessageBodyInput();
            ConnectApi.TextSegmentInput textSegmentInput = new ConnectApi.TextSegmentInput();
            ConnectApi.FeedElementCapabilitiesInput feedElementCapabilitiesInput = new ConnectApi.FeedElementCapabilitiesInput();
            // new List
            messageBodyInput.messageSegments = new List<ConnectApi.MessageSegmentInput>();
            // Post Message
            String post = '【システム通知】新しいメッセージが投稿されました。';
            // textSegment set
            textSegmentInput.text = post;
            messageBodyInput.messageSegments.add(textSegmentInput);
            
            // feedItem set
            feedItemInput.body = messageBodyInput;
            feedItemInput.feedElementType = ConnectApi.FeedElementType.FeedItem;

            // Use a group ID for the subject ID.
            feedItemInput.subjectId = '<TARGET_USER_ID>';

            // capabilities
            feedElementCapabilitiesInput.link = new ConnectApi.LinkCapabilityInput();
            feedElementCapabilitiesInput.link.url = 'https://<YOUR_DOMAIN>.salesforce.com/' + f.parentId;
            feedElementCapabilitiesInput.link.urlName = 'メッセージリンク';
            feedItemInput.capabilities = feedElementCapabilitiesInput;

            // Mention a group.
            mentionSegmentInput.id = 'TARGET_USER_ID';
            messageBodyInput.messageSegments.add(mentionSegmentInput);

            // Chatter Post
            ConnectApi.FeedElement feedElement = ConnectApi.ChatterFeeds.postFeedElement(Network.getNetworkId(), feedItemInput);
        }
    }
}

顧客がコミュニティから投稿すると・・・
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Apexトリガの処理が実行され、所有者ユーザのプロファイルにメンション付きで通知投稿が行われます。それにより次のようなメール通知が届きます。
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Salesforceにログインしてメール内のリンクをクリックすると対象の投稿ページに移動できます。
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これで顧客の投稿時に通知メールを送信できるのではと考えました。

やってみてわかったこと

1. FeedItemトリガだけではコメント投稿時に処理が実行されない。

FeedItemオブジェクトはChatterの投稿用オブジェクトなのでコメント投稿時には実行されません。コメント投稿時には標準の通知機能が働くので大きな問題ではないですが、正しくやるにはコメントオブジェクトにもトリガを用意した方が安全かもしれません。

2. 社内用Chatterページにはコミュニティ側の投稿は表示されない

コミュニティ内で社内ユーザにメンション付きで投稿しても社内ユーザのプロファイルページには表示されませんでした。ここも大きな問題にはならないと思いますが地味に落とし穴です。
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3. 社内のChatterグループはコミュニティ側ではアクセスできない。

例えばコミュニティユーザの連絡通知投稿をひとつにまとめるためにChatterグループを用意しても、コミュニティ側ではアクセスできません。コミュニティ側でChatterグループを作成すればアクセスは可能ですが、コミュニティに移動しないと見れませんし本来の用途としてはあまり意味のないものになってしまいました。
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4. Community Login UserライセンスでもConnect APIは利用可能

そもそもライセンス的に実装可能なのか不安だったのですが、これは問題ありませんでした。APIの利用を許可の設定はプロファイルで指定できます。Community Login Userライセンスが問題なければ他のライセンスでもほぼ問題ないはずです。ただしConnect APIには利用時の制約があるので注意して下さい。

Salesforce Developers

5. 通知のための処理にApexトリガは向いていない..と思う

最終的に通知メールを送信するためにApexトリガを使うのは向いていないと思います。投稿時にトリガで通知用の別投稿を行うということがそもそも効率的ではないと思います。投稿機能自体を自作してしまい、投稿時にかならずメンションを付ける処理にした方が、投稿/コメント関係なく通知メールが届きますし、通知メールから直接返信も可能になります。


このトリガをつかった方法で一番の障壁は顧客のプロフィールページにApexトリガから投稿した内容が表示されてしまうことです。
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これも致命的な問題では無いと思うのですがあまり綺麗ではないと思います。


こんな感じでいろいろ試行錯誤してみたのですが、ApexトリガでConnectAPIをつかって通知するのはイマイチな方法だと感じました。投稿機能が自作する方が綺麗なシステムになると思います。

Connect API (Chatter in Apex) のサンプル (Spring'16バージョン)

少し前のバージョン用ですがまだ利用できると思います。

Demo Video1

Demo Video2

Demo Video3

SFDC:LightningMessageのインストールを試してみました - Part 2

Part 1の続きです。


前回失敗してみてnamespaceの部分は管理パッケージの名前プレフィックスを付けるべきだったんじゃないかと気づきました。(当時Lightning Componentを開発するには名前プレフィックスが必須でした...)
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ということでgit clone→build.propertiesファイル作成→パッケージ用名前プレフィックスを指定と対応します。
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準備ができたらデプロイコマンドを実行します。

$ ant -Dpackage.xml=package.xml -f build.xml deploy


今回はあっさり成功しました。
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開発者コンソールからソースコードを確認できます。
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私のドメインの有効化は必須です。未対応の場合はエラーとなります。
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アプリにアクセスするとエラーメッセージが表示されました。
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ですがインストール手順は正しくできていると思いますので、ソースコードを現在の仕様に合わせて修正するだけで使えるようになるんじゃないかと思います。やり方がわかればすごくシンプルなインストール手順でした。

SFDC:LightningMessageのインストールを試してみました - Part 1

Lightning Experienceへの移行をする際にChatterメッセージが使えなくなるのが地味に障壁となっていました。Lightning ComponentでつくってあるChatterメッセージアプリがあれば解決するんだけどなと考えていたらそういうアプリを作ってくれている人が居たのを思い出しました。


README.mdにインストール方法も記載されています。
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インストール手順

まずはgit cloneコマンドでソースコード一式をダウンロードします。
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build-sample.propertiesをコピーしてbuild.propertiesを作成します。
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DE組織あたりでパッケージを作成します。(たぶん。。)
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lm.namespaceに作成したパッケージ名を入力。ユーザ名とパスワードにDE組織のログイン情報を入力します。
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デプロイはantを利用します。Force.com移行ツールの出番です。


build.xmlは用意されています。後はコマンドを実行するだけです。
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ant -Dpackage.xml=package.xml -f build.xml deploy


こんな感じ。
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よくみるとエラーとなっていました。

Error: No COMPONENT named markup://LightningMessage:LightningMessageCmp found : [markup://c:LightningMessage]


やり方がよくなかったみたいです。ソースコードは取得できているので今回はgulp-jsforce-deployを使う方法で対応します。


git cloneしてソースコード一式取得した後にpkgフォルダにLightning Messageアプリのコードを格納します。
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Set upに記載されているコマンドを実行して準備します。


デプロイコマンドはこんな感じ。

$ SF_USERNAME=username@example.com SF_PASSWORD=yourpassword gulp deploy


次のようなエラーがでたらnpm installでインストールすれば解決します。

Error: Cannot find module 'through2'


あとは次のエラーがでるかもしれません。

メインマークアップは空にできません。Lightning 定義バンドルを削除する場合は、代わりにバンドルを直接削除してください。


ソースコードで __namespace__と記述されている箇所があるのでc:とか除外とかすれば解決します。(antのときのエラーはこれが原因かな)
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これでデプロイを実施できました。
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試しにアプリケーションを開いてみると
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どこか設定不足かもしれませんがエラーが。Lightning Componentの仕様は頻繁に変更されているのでそれが原因かもしれません。


antとかよくわからないまま試してみたのでどこか手順ミスがあったかもしれません。またエラーメッセージもちゃんと調べれば解決するかもしれないです。今回はそこまでやる予定はないのでここまで。Force.com移行ツールやgulp-jsforce-deployの使い方を久しぶりに思い出せて良かったです。

追記

antをつかったインストールの正しい手順を確認できたので追記しました。

SFDC:Salesforceの災害対策について

Salesforceは日本用のインスタンスでAP0が用意されています。災害発生などで長期間利用できない状態になった時にどのように対応されるかについてサクセスコミュニティで紹介されていました。災害対策用の専用AP0インスタンスが別に用意されていてリアルタイムで同期を取っているそうです。

Success Community


こういった情報の詳細は下記にまとめられているとのことでした。

Security

保護

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